積水ハウスとセキスイハイムの違い5選を徹底比較！メリットからおすすめする人も紹介

この2社は名前が似ているため、同じ会社だと思われがちなこの2社ですが、実は全くの別の企業です。

上記の悩みを抱えた家づくりを進めてしまうと、「思っていたよりもコストがかかった」「間取りの自由度が低くて後悔…」といった失敗につながる可能性があります。

本記事では、積水ハウスとセキスイハイムの違いを5つの重要ポイントで徹底比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

結論として、デザイン性や自由度を重視するなら積水ハウス。工期の短さや安定した品質を求めるならセキスイハイムがおすすめです。

積水ハウスとセキスイハイムの違いはこれ！最初に知るべき7つのポイント

積水ハウスとセキスイハイムの違いについて、以下の7つの項目に分けて徹底比較していきます。

1_構造の違い【鉄骨・木造 vs ユニット工法】

積水ハウスとセキスイハイムでは家を建てるための工法が異なります。

	積水ハウス	セキスイハイム
鉄骨系	ダイナミックフレームシステム（1～2階建） フレキシブルβシステム（３～4階建）	ユニット工法
木造系	シャーウッド構法	アルティメットモノコック構造（2×6工法）

住宅の構造や工法は耐久性、間取りの自由度、建築期間に大きく影響します。それぞれの違いを知ったうえで家づくりの優先順位を整理することでハウスメーカーが選びやすくなります。

上に挙げた工法の中でも代表的なものをいくつか解説します。

耐震性・デザイン・間取りの自由度・工期などの中で重視したいものによっておすすめな工法・構造は変わります。

2_価格の違い【積水ハウスの坪単価 vs セキスイハイムの坪単価】

積水ハウスとセキスイハイムの平均坪単価は、以下のとおりです。

積水ハウス	セキスイハイム
120～150万円	90～110万円

積水ハウスは設計の自由度が高く素材や設備の選択肢が広いため、コストが上がりやすい傾向があります。一方、セキスイハイムは工場生産による効率化により、比較的コストを抑えられます。

積水ハウスは、大手ハウスメーカーの中でも高価格帯になる一方、セキスイハイムは平均〜やや高めといえるでしょう。

3_デザイン・間取りの自由度【注文住宅の柔軟性を比較】

積水ハウスは設計の自由度が高く、オーダーメイドのような家づくりが可能です。セキスイハイムはユニット工法を採用しているため、一定の制約があります。

積水ハウス	セキスイハイム
大空間を実現できる「ダイナミックフレームシステム」 業界トップクラスの提案力でこだわりの間取りが実現可能 シャーウッド工法では、木の温もりを活かしたデザインが可能 屋根形状や外観デザインの自由度が高い	ユニット単位で設計するため、複雑な形や敷地に合わせた提案は苦手 モジュールを活用した効率的な間取り設計が可能 オプションで約29帖の大空間が実現 土地の形状や前面道路の幅によっては建築不可

自由なデザインや開放的な空間を求めるなら積水ハウス、シンプルな間取りで効率的に建てたいならセキスイハイムが適しているといえるでしょう。

4_耐震性の違い【制振技術vs強固なユニット】

日本は地震の多い国であり、住宅の耐震性は非常に重要なポイントです。積水ハウスとセキスイハイムは、それぞれ異なる工法を採用しており、地震対策にも違いがあります。

積水ハウスは綿密な構造計算と制震技術

積水ハウスは、鉄骨造・木造ともに高い耐震性能を誇り、地震の揺れに強い構造を採用しています。

セキスイハイムはユニット工法による高強度構造

セキスイハイムは、ユニット工法による一貫した品質管理と、高強度の構造で耐震性を確保しています。

5mの高さからユニットを落下させても損傷のない強い部材を使った家づくりが強みです。

どちらも高い耐震性を備えていますが、制震技術を重視するなら積水ハウス、強固なユニット工法による耐震性を求めるならセキスイハイムが適しています。

5_断熱性の違い【快適な室内環境を実現するのは？】

住宅の断熱性は、室内の温度を一定に保ち、省エネルギーで快適に過ごすための重要な要素です。積水ハウスとセキスイハイムでは、異なる断熱工法を採用しており、それぞれの特徴を比較することで、自分に合った住まいを選ぶことができます。

積水ハウスは、高断熱の外壁と天井

積水ハウスの断熱工法は、建物全体をすっぽりと包み込むような設計となっており、冬は暖かく夏は涼しい快適な住環境を提供します。また、ZEH仕様にも対応しているため、省エネ性能を重視する方にも適しています。

セキスイハイムは、工場生産による高気密・高断熱構造

セキスイハイムは、ユニットごとに高精度で断熱施工が施されるため、現場施工によるムラが少なく、安定した断熱性能を確保できます。また、屋根一体型のソーラーパネルと組み合わせることで、エネルギーの自給自足を目指すことも可能です。

どちらのメーカーも高断熱仕様にこだわっていますが、施工方法や断熱材の種類が異なるため、自分の重視するポイントに合わせて選ぶのが良いでしょう。

6_工期の違い【短期間で建てられるのはどっち？】

2社のうち工期が短いのはセキスイハイムです。セキスイハイムは工場生産を活用しているため、現場での施工期間を短縮できます。

	積水ハウス	セキスイハイム
工法	鉄骨造・木造（現場施工）	ユニット工法（工場生産）
工期の目安	約4～6か月	約2～3か月

積水ハウスは現場施工が中心のため、天候による工期の遅れが発生することがあります。一方、セキスイハイムはほとんどの工程を工場で済ませるため、天候に左右されにくく、予定どおりの工期で完成しやすいです。

7_アフターサポートと保証の違い【長期保証とメンテナンスの手厚さ】

積水ハウスとセキスイハイムはアフターサポートの期間に違いがあります。

積水ハウス	セキスイハイム
永年保証無償の点検サービスは30年 以降10年ごとに有償の点検サービス	最長30年の住宅保証 60年間の無料点検

無償の点検サービス期間はセキスイハイムのほうが長いですが、有償込みで永年サポートを受けられる積水ハウスのアフターサポートも魅力的です。

積水ハウスの永年保証もセキスイハイムの60年間の無料点検も業界では珍しく、どちらの会社も保証や点検に力を入れているといえるでしょう。

保証の内容や、無償・有償の範囲、期間などはハウスメーカーによって異なります。そのため、契約前に保証の詳細を確認し、納得したうえで選ぶことをおすすめします。

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積水ハウスの特徴とは？メリット3つ、デメリット2つ

積水ハウスのメリット3つ

1_設計力の高さ

細部まで計算された設計力を活かし、こだわりの間取りやデザインを形にできるのが強みです。土地の形状や方角を考慮した設計も得意としています。

社内設計士の上位8％のみに与えられる「チーフアーキテクト」制度があり、建築デザインのプロフェッショナルが多数在籍。洗練された提案力はハウスメーカーの中でもトップクラスです。

強度と自由度のバランスを考えた鉄骨造「ダイナミックフレーム・システム」により、大開口の設計や開放感のある住まいも実現できます。

2_洗練された高級感のあるデザイン

住宅の内外装には高品質な仕上げ材を使用しており、重厚感や高級感のあるデザインを実現できます。

積水ハウスは家具メーカーを傘下に持っており、オーダーメイド家具の提案も可能。建築と調和した一体感のあるインテリアを実現できるため、内装デザインにもこだわることができます。

モダンからクラシックまで、多彩なデザインテイストに対応。外観や屋根のデザインにもこだわりたい方におすすめです。

3_充実した長期保証制度

住宅の初期保証期間は30年。その後も定期点検を受け、必要なメンテナンスをおこなうことで建物がある限り保証の延長が可能です。

住宅の所有者が変わった場合でも、適切なメンテナンスを行えば保証を再開できます。これにより、住宅の資産価値を維持しやすくなります。

積水ハウスのデメリット2つ

1_価格が高め

積水ハウスは高品質な素材や高い設計自由度を提供しているため、他のハウスメーカーと比べて坪単価が高い傾向にあります。そのため、予算に余裕がないと選択肢から外れる可能性があります。

2_断熱性は標準的

積水ハウスの住宅はZEH基準に対応し、一定の断熱性能を備えています。 ただし全館空調の採用率が高くないため、冬の暖房や夏の冷房は各部屋ごとに調整する必要があります。

積水ハウスは空間に繋がりのある提案が得意なので、間取りによっては大容量のエアコンが必要になる場合もあります。

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セキスイハイムの特徴とは？メリット3つ、デメリット2つ

セキスイハイムのメリット3つ

1_工場生産による安定した品質

セキスイハイムは「ユニット工法」を採用し、建物の約80％を工場で生産しています。これにより、施工品質のばらつきを抑え、高い精度と安定した性能を実現できるのが強みです。

温度や湿度が管理された環境で施工が行われるため、部材の歪みや品質のばらつきを抑えられます。これにより、建物全体の性能が安定します。

職人の技術力に依存せず工場で統一された手順のもと製造されるため、人為的なミスが少なく一定の品質が確保されます。

2_工期の短さ

セキスイハイムのもう一つの大きなメリットは、工期の短さです。ユニット工法では、工場での製造と並行して基礎工事を進められるため、短期間で工事が完了します。

工場での生産が完了したユニットを現場で組み立てるだけなので、施工期間が短く、最短2カ月程度で引き渡しが可能です。

建築期間が短いため、建て替えの際の仮住まい費用や家賃の負担を抑えられるのもメリットの一つです。

3_充実した設備機器

セキスイハイムの設備機器は充実しており、快適な住環境を提供しています。

住宅と相性の良い太陽光発電システムを標準で採用し、電気代の節約や停電時の非常用電源として活用できます。

室内の温度差を少なくし、一年を通じて快適な室内環境を維持できる全館空調システム「快適エアリー」を導入可能です。太陽光パネルを乗せることで電気代も抑えられます。

セキスイハイムのデメリット2つ

1_デザインの選択肢が限られる

セキスイハイムは、あらかじめ工場で製造されたユニット（鉄骨の箱）を組み合わせて住宅を建築する工法を採用しています。このため、デザインのバリエーションが他のハウスメーカーと比べて少なく、個性的な外観を求める方にはやや不向きです。

工業化住宅なので、建築家のような細かい調整をする家づくりはあまり得意ではありません。ですが、家具選びやスイッチやコンセントの位置の工夫次第で希望のイメージに近づけることは可能でしょう。

2_間取りの自由度がやや低い

ユニット工法では、決められたサイズのユニット（鉄骨の箱）を組み合わせて住宅を構成するため、間取りの設計は基本的にユニット内でおこなう必要があります。これにより、完全自由設計の住宅と比べて、間取りの調整がしにくくなることがあります。

ユニットが集まる部分に大きな柱ができるため、広々としたワンフロアの空間を作るのは難しく、開放感のあるデザインを希望する場合は制約を感じることもあります。

変形地や狭小地など、敷地の形状に合わせた柔軟な間取り設計には向いておらず、とくに個性的な間取りを求める場合には、他のハウスメーカーのほうが適している場合があります。

セキスイハイムは、シンプルで機能的な家づくりを求める方には適していますが、デザインや間取りに強いこだわりがある方にはやや選択肢が少ないといえます。

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積水ハウスとセキスイハイム、どっちがいい？選び方のポイントとおすすめな人

1_予算で選ぶならどっち？

住宅を建てる際、最も気になるのが予算です。積水ハウスとセキスイハイムの価格帯には以下のような違いがあります。

積水ハウス	セキスイハイム
高価格帯のハウスメーカー自由設計が可能で、こだわりに応じて価格が上がりやすい 高級感のある仕上げ材やオーダーメイド家具の提案が可能	ハウスメーカーの中では比較的コストを抑えた住宅を提供 工場生産により品質を安定させつつ、コストを最適化 間取りの自由度はやや低いが、太陽光発電や蓄電池などの設備が充実

「こだわりのデザインや高級感のある仕上がりを求めるなら積水ハウス、コストを抑えながら安定した品質の住まいを建てたいならセキスイハイム」という選び方ができます。

2_デザイン・間取りの自由度で選ぶなら？

各社の住まいのデザイン性や間取りの自由度には以下のような違いがあります。

積水ハウス	セキスイハイム
自由設計で細部までこだわった家づくりが可能 敷地条件に合わせた柔軟なプラン提案ができる 「チーフアーキテクト」など高い設計力を持つ建築士が在籍	工場生産のため、ユニットごとの制約がある 間取りやデザインの自由度はやや低め シンプルで機能的なデザインが中心

高級感のあるデザインや間取りにこだわりたいなら積水ハウス、シンプルで機能的な住宅を求めるならセキスイハイムが適しています。

3_保証の手厚さで選ぶなら？

住宅を長く快適に維持するためには、保証の内容やメンテナンスのしやすさが重要です。ハウスメーカーごとにサポートの仕組みが異なるため、特徴を比較して選びましょう。

積水ハウス	セキスイハイム
「永年保証制度」により長期的なアフターサポートが受けられる 所有者が変わっても、有償の点検や補修を行うことで保証の継続が可能 高耐久な建材を採用し、劣化しにくい設計が特徴	最長30年の住宅保証＋60年間の無料点検あり 耐久性が非常に高いタイル外壁やステンレス製の外壁を採用 工場生産のため詳細に記録が残っており、迅速な修理対応が可能

積水ハウスは、長期間にわたるアフターサポートと資産価値の維持に力を入れており、長く安心して住み続けたい方に向いています。

一方でセキスイハイムは、長期間の無料点検とメンテナンスコストの管理がしやすい点が魅力で、メンテナンスを計画的に行いたい方に適しています。

こんな人におすすめ！【積水ハウスが向いているのはどんな人？】

以下のような方には、積水ハウスがおすすめです。

積水ハウスは、デザイン性や設計の自由度が高く、細部までこだわった住宅を求める方に適しています。

こんな人におすすめ！【セキスイハイムが向いているのはどんな人？】

以下のような方には、セキスイハイムがおすすめです。

セキスイハイムは、工期の短さや保証の手厚さを重視し、コストパフォーマンスの良い住まいを希望する方に向いています。

まとめ｜積水ハウスとセキスイハイムの違いを理解して最適な選択を！

積水ハウスとセキスイハイムには、それぞれ異なる強みがあります。

どちらのハウスメーカーを選ぶかは、予算や希望する住まいのスタイルによって異なります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った住宅メーカーを選びましょう。